知らなかった、初めて知った。
隣に座って、眠るじいさんの手を握り締めた橘の背中を見て、
ぼくは橘の家の扉を閉めた。

ついて来いといったのは、
離れて欲しくないぼくのわがままだ。
たったひとりの肉親を亡くす辛さも、
ずっと側にいてやりたいと言う気持ちも、
ぼくは知っている。

知っていたって、
独り占めしたいという思いは打ち消せるもんじゃない。


そんなこんな全部ひっくるめて
橘は知らなくていい。



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うっわああああああああああああああああああああああ
なにこれ何この真備気持ち悪ぃいいいいいい!!!!!
と書いてて本気で鳥肌立ちそうだったけど放置!