「橘ー橘ーお腹がすいた」
「………」
「なあ橘、何か食わせろ」
「何でオレがお前に飯を食わせにゃならん、第一お前印税が」
「懐具合までぼくの勝ちか、橘ますますぼくにかなわないな」
「ちっ…何が食いたいんだ(ムカつく…)」
「(意外と単純だな…)生肉」
「自分で狩ってこい」
「それじゃたちば」
「ベタなネタそれ以上続けてみろ、土に還すぞ」
「人の話は最後まで聞け、ぼくは橘の手料理が食べたいと言おうとしたんだ」
「…」
「なんだ、期待でもしてたのか」
(どが、どご、めき、ぐしゃ、ざしゅ、ごきゃん)
(遠ざかる諸兄の足音)
(暫しの後。お湯の沸く音、再び足音)
「これでも食ってろ(お湯注ぎつつ)注文通り手料理だ」
「インスタントが手料理か。橘嫁の貰い手が無いぞ」
(どか)
「編集長、作家からのセクハラが酷いんで担当替えてください」




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なんでうちの橘はこんなに阿呆なんだろう。この世界にインスタント食品なんてあるんだろか。
ていうか担当替わった理由がこんなんだったらどうしよう。(そんな馬鹿な)