真夜中にふと目が覚めた。
酸素を求めて喉が喘ぐ。
いつものことだ。
フヒトさんの夢を見たときは、いつも。
喪失感に喉が詰まる。
――それは、道標が消える恐怖。迷子の恐怖だ、と。
気づいたのは恐怖をなくすために考え抜いた結果で、
でも消えなかった厄介な。
「、ちばな・・・?」
いきなり手を握る子供の体温。
そのまま抱き込まれて、恥ずかしながらうろたえた。
「担当をまもるの、も、、かの、やく・・・だろ・・・」
寝ぼけてろれつの回らない声で、言って、また寝息。
ついさっきまで真備の寝ていた場所に落ちたままの毛布に嘆息し、
仕方ないから一人分の毛布を共有する。
悪夢(はさすがに語弊があるか)からまで守るなんて聞いたことも無い。
それでも何時の間にか落ち着いてしまったことに息をついた。
引き剥がそうと思っていないことに気づいて、さらに深く息をついた。



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うわああああ背中かゆいこれ。